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「突然のシミ？」

　先月のある朝、 出勤しようと車に乗り、髭剃りのチェックにルームミ ラーを覗くと、鼻すじに直径1cm 程度のシミができていました。 　

　昨日まで、シミになりそうな肌の変化は見られなかっただけに、焦げ 茶色のくっきりとしたシミが現れたのには驚きです。 　

　「シミって、こんなに急にできるものなのかな～」と独り言を言いな がら鼻のシミを、指でこすってみるのですが、消える様子はありません。 　

　ちょうど車に乗り込んできた孫娘も、鼻をこする私を覗き込みシミ に気付くと「どうしたん？昨日はなかったよね」と不思議そうに言います。 　

　元来、私は日焼けしやすい体質なので、日焼け止めクリームやシミ 予防の化粧水など、人一倍気を付けているだけに、これは大事件です。 　

　その上、孫娘からは ｢そのシミ、 結構目立つから取った方がええ よ」と言われ、皮膚科に行くかどうか悩む夜になりました。 　

　一晩、悩んだ末、 病院に行こうと心を決めた翌朝、 歯を磨きながら 改めて鏡を覗くと、肝心の、いや問題のシミが見当たりません。 　

　昨日、突然現れたシミが、今朝には消えたと騒いでいると、孫がなに か閃いた表情で「昨日の朝、ココア飲んでたよね？」 と聞いてきました。 　

　「うん」と頷くと「その水筒の蓋の裏の栓に付いたココアが鼻に付い てシミに見えたんやろ」と言うので、改めて水筒で試してみました。 　

　すると蓋の中栓は、鼻のシミがあった位置にピッタリ当たりました。 　

　う〜ん、ファンデーションで隠す前に、 まずは顔を洗うべきだった…。