社長歳時記 2023年7月

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「字幕」

 とある会の発足式で会長になった私が挨拶をすることになりました。  

 堅苦しい挨拶が苦手な私は取材を受けるのは嫌だと言ったので すが、地元のケーブルテレビだからと言われ、渋々、応じました。  

 私の挨拶はテレビで流れるのかと事前にカメラマンに訊ねると 映像だけのニュース形式だと説明されホッとしました。  

 それなら話の内容に神経を使わなくていいとぶっつけ本番で設立 の経緯を普段の口調で、テレビ映りだけは意識しながら話しました。  

 ところが翌週、放送されると式に同席していたメンバーから、挨拶 が音声入りで流れていると連絡があり驚きました。  

 すると私が観る前に既に観ていた娘が「父さんの喋りは軽いし、 身振り手振りはウザいし、何より方言がキツすぎる」と言われ、 益々、観るのが怖くなりました。

 
 しかし勇気を出して録画を再生してみると私の「○○やから」を 「○○だから」に、「○○をせんと」が「○○をしないと」など何カ所 もテロップ(字幕)で標準語に修正されていました。  

 声も流れると分かっていれば、もっと綺麗な言葉で話したのにな~。  

 でも本格的に方言で言い訳したら「へたて、おかしげなことは言う ちょりゃせん、へんじょうこんごう言わ~でも、えかろ~がね」ですからね。