社長歳時記 2022年11月

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「大ざっぱな名前」 

 朝、広場を歩いていると「にいちゃ~ん!にいちゃ~ん!かあちゃ~ ん!かんたろう~!」と誰かを呼ぶ声が聞こえました。  

 声のする方に目をやると、そこには、おばあちゃんと、その声に駆け 寄って行く3匹のネコの姿がありました。  

 多分、おばあちゃんが野良猫に勝手に名前を付けて呼んでいるの でしょうが、仲のいい雰囲気が微笑ましく、初対面ですが「へ~っ、猫 に全部、名前が付いているんですね」と話し掛けてみました。  

 すると「そう私が名前を付けたんよ。あれとあれが兄ちゃんよ」と白 黒柄の二匹の猫を指差すので「どっちが兄ちゃんですか?」と聞くと 「どっちも兄ちゃん」と言われました。  

 想定外の返答に思わず「あの2匹は名前が一緒なんですか?どっ ちが呼ばれているか悩まないですかね?」と聞き返すと、もう1匹を 指差し「そして、それが母ちゃんよ」とはぐらかされました。  

 でも同名の兄ちゃん2匹と母ちゃんなら全部で3匹ですから「なら、 呼んでいた残りの勘太郎はどれです?」と更に聞いてみました。  

 すると少し離れた所を差し「そこのカラスいね」と言われました。  

 「えっ、カラスにまで名前を付けてるんですか?」と聞くと「呼んだら 他にも来るよ、トンビもね」とまた煙に巻かれました。  

 話が嚙み合わず他の動物の種類も名前も聞けませんでしたが、あ の感じならトンビだけに呼び名は「アブラゲ~」かな~。