社長歳時記 2022年3月

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「せっかちな機械」

 ドラッグストアで自動支払機(セルフレジ)に案内されました。  

 とうとう袋詰めだけでなく支払いも自分でやる時代が来たかと 機械に言われるままに商品を箱のような中に入れると、 即座に商 品を読み取り、合計金額 1,350 円と表示されました。  
 
  まずは千円札を投入口に入れ、 残りを入れようとポケットの中の 小銭入を探すだけの僅かな時間しか経っていないと思うのです が「お金を入れてください」と自動支払機が喋り始めました。

  しかも店内に響き渡る音量で 「お金を入れて下さい」 「お金を…」 と何度も催促するので、 私は他のお客さんに「金が足りない?」「万 引き犯?」などと怪しまれているのではと焦りました。  

 それでも何とか支払いを済ませホッとした私は照れ隠しに 「この 精算機ちょっと喋り過ぎじゃない?」と店員さんに話し掛けました。  

 すると「私もこの前、 お客として買い物をした時、 同じ目に遭いま した。本当に喋り過ぎですよね。」と言ってくれ安心しました。  

 嬉しくなり「それに千円札を入れた時点で支払いをする気をある んだから、察して待ってて欲しいよね。」と言うと、ウンウンと大きく頷 き、また一緒に笑ってくれ友達になれたようでした。  

 この事で店員さんとは仲良くなれたのですが、このせっかちでハ イテクな機械とは、友達になれそうもないのは私が田舎者だから?