社長歳時記 2026年11月

  • 投稿日:

  • カテゴリー:

「スターの名前 」

 先日ラジオで、こんな投稿を耳にしました。 息子の成人祝いにスーツを仕立てようと、親子で洋服店に出かけたそうです。

 ネクタイも選ぼうと緑色の一本を手に取ったところ、店員さんに「その色、お父さんのような玄人じゃないと難しいんですよね」と言われました。

 生まれて初めて「玄人」と呼ばれたお父さんはすっかり舞い上がり、息子そっちのけで、そのネクタイを自分用に買ってしまったそうです。

 この話を笑って聞いていましたが、私にも身に覚えがありました。

 以前、メンズショップで、靴底の側面だけが白い、スマートな黒い革靴に一目ぼれしました。

 しかし、値札を見て諦めかけたそのとき、店員さんがそっと近づいてきました。 「その靴、いいでしょ? 

 あの福〇雅〇さんが履かれていますよ」 デザインがカッコイイ上に、スターと同じ靴という後押しもあり、すっかり迷いが消えて、レジへ向かっていました。

 また別の日、好みの濃紺ジーンズを見つけました。ただ、おじさんの私にはかなり細身で、値段も高い。悩んでいると、店員さんに試着を勧められました。

 試着を終えてカーテンを開けると、店員さんは「ぴったりですね。ところで、歳はおいくつですか?」と聞いてきました。

 年齢を告げると、改めてまじまじと見ながら「いや~、このジーンズが似合うのは郷〇ろ〇さんか、お客さんぐらいですよ!」と言うのです。

 まさかのトップスターの名前に舞い上がった私は「それは言い過ぎやろ」と言いつつも、気付くと「じゃあ、これを」と口にしていました。

 陸上競技の三段跳びのように「お似合いですね」でホップ!「お若いですね」でステップ!「〇〇さんも着ています」でジャ~ンプ!

 スターの名前には空へ舞い上がらせるパワーがあるようです。

 私だけかもしれませんが…。