社長歳時記 2026年5月

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「入学式の正装は困りもの」

 孫娘の高校の入学式に娘と出かけました。式典前、背広姿の男性にお辞儀をされ「おめでとうございます」と声をかけられました。

 知り合いなのは確かなのですが、誰だかわかりません。

 「ありがとうございます」と言ったあと、思わず「誰?」と呟いていました。

 すると「あの人は〇〇さん」と隣席のご夫婦が小声で教えてくれ、ようやく思い出せました。

 「それにしても普段の服装とギャップがあり過ぎ」と言い訳すると、御主人は深く頷いていました。

 式典後、娘に連れられて教室へ。 廊下からのぞいていると、教室の奥の男子生徒のお母さんらしき人と目が合いました。

 「知っているはずだが…誰?」 今度は聞ける人がいない。このまま鉢合わせしたら知ったかぶりがバレてしまう。

 そう焦っていると、そのお母さんが駆け寄ってきました。「息子がお孫さんと同じクラスです」。

 冷静を装って「あ~、そうなん。よろしく!」と言いながら、急いでいるふりで足早に階段を駆け下りました。

 そのあとを「父さん、誰かわかってないやろ?バレバレよ」と娘が追いかけてきます。

 「余計なことを言わなくていいから」と言いながら、昇降口の靴を履こうとするのですが、何度やっても足が入りません。

 ふと足元を見ると、スリッパを履いたまま靴に突っ込んでいました。

 慌てて足を引き抜くと、スリッパだけが靴の中に直立したまま残り、もっと恥ずかしいことに。

 それなのに「そのまま待って!」と娘がスマホで撮影し、孫に見せて二人で大笑い。笑い事じゃないっての。

 翌日、孫から「あの子、○市から通ってくる」と聞き、やっと合点がいきました。

 地元の人だと思い込んでいたのが原因でした。あ~すっきり。