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「モテてるかも？」

ちびたまの散歩ボランティアを始めて、早いもので10か月目となりました。

　子供の頃から「飽きやすの惚れやす」と言われるほど長続きしない性分は、私の名前が安男だからだと思っていましたが、今回は関係なく犬の散歩は続いています。

　続いている理由として考えられるのが、運動不足の解消に一役買っていることもありますが、一番の理由は喜ぶ犬の姿に癒されるからでしょう。

　私の担当は数匹いますが、最も懐いているモロは嬉しさのあまりケージから飛び出しそうになるほど飛び跳ね、二番目のペコはグルグルと歩き回り、私の太ももにしっかりと抱きつきます。
　
　犬によって行動はさまざまですが、どの犬も嬉しそうな様子が伝わってきます。 そして首輪にリードをつけると、早く行こうと引っ張られる感覚があり、小さな子供に手を引かれるような幸せな気分になるのです。

　同級生の散歩仲間に「リードをつけさせてくれる瞬間ってかわいくない？」と聞くと「俺もそう思う」とうなずいていました。

　この前、少し遅れてシェルターに着いたので、ペコと先に出かけたのですが、モロの態度が普段と少し違っていました。

　ペコの散歩から帰ると、モロはまだ散歩が済んでいないと聞かされ、さっきのモロのおかしな態度がヤキモチだったと気づきました。

　昔の歌謡曲の一度は言われてみたい「ケンカをやめて、二人（二匹）をとめて、私のために争わないで…」という歌詞そのままでしょ。

　まあ、こんな風にモテてるせいで、散歩が続いているという訳です。