社長歳時記 2019年10月
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「山陰本線ぶらり一人旅?」
たまには学生時代に通学で親しんだJR山陰本線の下関行に乗り人丸駅まで帰ろうと、会社を出たのが長門市駅を発車10分前でした。
駅まで近いとナメていたのですが、切符を買い改札を抜け3 番ホーム手前の階段を上る手前で9時55分発まで、あと1分と迫っていました。
その私の様子を見た駅員さんが定刻には間に合わないと判断したのか「3 番線に 1 名乗られます。
ただ今、階段を登られています」と運転士に構内放送でアナウンスをしてくれたのです。 その放送の声はありがたく神の声の様に聞こえましたが、その代わり私には歩く事は許されなくなり、震える足で走るしかなくなりました。
しかし機転の利いた駅員さんのお陰で、なんとか間に合いホッとし車窓を眺めると1番線から「下関行」と書かれた列車が動き出しています。
なんと1時間に1本あるかないかのローカル線で、2便が9時55分に同時に発車するというダイヤだったのです。
なら私の3番線はどこへ行くのかと、慌てて車内を見渡すと「美祢行」の文字を発見しました。
乗り間違いに気付き、降りたかったのですが発車を遅らせた立場では、言えるはずもありませんでした。
ただ、私に出来たのは動揺をひた隠し、次の板持駅で下車するだけでした。
しかし「山陰本線ぶらり一人旅」が、わずか4分間の「美祢線ぶらり一駅旅」になったとは誰も気づいていない。・・・と信じたい。
たまには学生時代に通学で親しんだJR山陰本線の下関行に乗り人丸駅まで帰ろうと、会社を出たのが長門市駅を発車10分前でした。
駅まで近いとナメていたのですが、切符を買い改札を抜け3 番ホーム手前の階段を上る手前で9時55分発まで、あと1分と迫っていました。
その私の様子を見た駅員さんが定刻には間に合わないと判断したのか「3 番線に 1 名乗られます。
ただ今、階段を登られています」と運転士に構内放送でアナウンスをしてくれたのです。 その放送の声はありがたく神の声の様に聞こえましたが、その代わり私には歩く事は許されなくなり、震える足で走るしかなくなりました。
しかし機転の利いた駅員さんのお陰で、なんとか間に合いホッとし車窓を眺めると1番線から「下関行」と書かれた列車が動き出しています。
なんと1時間に1本あるかないかのローカル線で、2便が9時55分に同時に発車するというダイヤだったのです。
なら私の3番線はどこへ行くのかと、慌てて車内を見渡すと「美祢行」の文字を発見しました。
乗り間違いに気付き、降りたかったのですが発車を遅らせた立場では、言えるはずもありませんでした。
ただ、私に出来たのは動揺をひた隠し、次の板持駅で下車するだけでした。
しかし「山陰本線ぶらり一人旅」が、わずか4分間の「美祢線ぶらり一駅旅」になったとは誰も気づいていない。・・・と信じたい。