社長歳時記 2020年1月

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「山陰本線すごろくゲーム」

今度こそはと、通学で利用した山陰本線をゆっくり楽しもうと人丸駅行の切符を手に長門市駅から乗り込みましが、あっという間に到着してしまい、思い出にふける間もありませんでした。

時間が早く感じるのは歳のせいかと、時刻表で乗車時間を確認すると、やはり私の勘違いではなく人丸~長門間は、ほんの17分間でした。

今から45年前、私の通学列車は人丸駅を始発6時9分発、次駅の古市駅で下り列車とのすれ違いの為に約15分停車、その後、長門市駅に到着したかと思うと、一旦、仙崎線の仙崎駅に向かい乗客を乗せ山陰本線にUターンの後、やっと7時3分に長門市駅から萩方面へ発車するのです。

この1駅進み1回休んで1駅戻るという、すごろくゲームの様なダイヤのせいで、17分で済む乗車時間が、約3倍の54分にもなるのです。

そして、この54分-17分=37分の差が高校3年間ですから、37分×365日×3年=40,515分(28日)となり、カメの足でも時速0.5km×24時間×28日=336kmとなり、長門市から岡山県まで歩くのです。

(途中で休憩しなければ) このカメ並みの鈍行列車のせいで、家で朝食をとる余裕もなく、車中で昼用の弁当を一口だけのつもりで箸を付けるのですが、結局、食欲に負け完食してしまいます。

そして、1時限目から襲いくる食後の睡魔との戦いにも負け、寝起きには昼食のカップラーメン代の工面に頭を抱える高校生の私に勉強までは酷な話でしょう・・・と先生に言えばよかった。