社長歳時記 2025年2月

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「灯台下暗し」

 犬の散歩のボランティアを始めて間もない頃、不慣れな私は犬のウンチをうまく受け取れず、地面に落ちたウンチが靴に付いてしまったので、散歩後ビニール袋に入れて車のトランクに入れました。

 そんなことがあり数週間後のある日、友人を乗せて走っていると、後部座席から「この車でゲロ吐いた?」と聞くので「いや、そんなことない」と答えると「でも、なんか臭い」と言います。

 彼の言葉に、ふと例の靴が頭をよぎり「もしかしたらウンチの付いた靴を入れているビニール袋から匂いが漏れたのかも」というと「そんな靴を積んどくなよ」と鼻をつまみます。

 今まで気にならなかった私ですが、そういえば運転席にまで匂ってきたので、慌てて窓を開けたのですが収まるどころか、ますます臭いがキツクなりました。

 でも私の靴に付いていたのはわずかだし、とっくに乾燥しているのに、こんなに臭うものかと不思議でした。

 しばらく「くさい、くさい」と言い続けていた友人でしたが、自分の足元を見ながら不思議そうに「何やろ、俺の靴に付いてる?」と独り言を言いました。

 その言葉に嫌な予感がし、すぐ先のコンビニの駐車場に停車し、彼の靴を見て私は「絶対、それが原因やろ!」と叫びました。

 なんと私の靴の数十倍もの量のウンチが靴底に付いていたのです。

 さっきまで、ウンチが付いた靴を車には積むんじゃないよと注意していた彼でしたが、匂いの元が自分だと気付くと実に素直に「マット汚してごめん」とひと言。 新年早々、かなりの運が付きました。